京都大医学部付属病院は12日、血液型不適合の親子間で生体肺移植を実施したと明らかにした。血液型不適合の臓器移植は激しい拒絶反応などのリスクが指摘されるが、免疫抑制剤の投与や血漿(けっしょう)交換など拒絶反応対策に最善を尽くし、親子ともに容体は安定しているという。京大病院によると、血液型不適合の生体肺移植は世界初。
手術を受けたのは関東に住む閉塞(へいそく)性細気管支炎のO型の10代女性で、B型の父親とO型の母親からそれぞれ肺の一部が移植された。手術は今年2月16日に実施された。
京大病院と日本移植学会が同日、オンラインの記者会見で明らかにした。
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