アトピー性皮膚炎 かゆみの正体を解明 佐賀大学

アトピー性皮膚炎は日本人の20歳以下の若い人の10人に1人がかかる疾患と言われています。生活にも支障をもたらすかゆみの原因を佐賀大学が解明しました。

佐賀大学は10日、アトピー性皮膚炎のかゆみに、タンパク質の1種・ペリオスチンが関係している事を解明したと発表しました。ペリオスチンは骨の発育に関係し、誰の皮膚組織にもあるタンパク質です。アトピーを持つ人の体内では過剰に作られます。

佐賀大学は、ペリオスチンが別のタンパク質と結びつき、かゆみを引き起こすことを突き止めました。

かゆみを感じるマウスを使った実験です。ペリオスチンが通常の量のマウスと、少ないマウスです。少ないマウスは、体を掻く動作をしません。かゆみが改善されたことが分かります。

すでに、アトピー性皮膚炎のかゆみを発生させない薬の開発が進んでいます。

人工の化合物CP4715は別の疾患を想定して作られていましたが、かゆみを誘発する2つのタンパク質の結合を妨げる働きを持つことが分かりました。

佐賀大学は、ベンチャー企業と連携し、治験の準備を進めていているということです。

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