価格の安いジェネリック医薬品(後発薬)を中心に、薬局などで医薬品が品薄になっている問題で、日本製薬団体連合会(日薬連)は5日、約4千品目が出荷停止などの制限がかかった状態になっていると発表した。調査した品目の28%にあたり、昨年調査の20%から増えた。
8月末時点の状況について、メーカー223社から回答があった。調査対象の1万5036品目のうち、出荷停止は1099品目(7%)、すべての受注に対応できない限定出荷は3135品目(21%)と、計4234品目で出荷制限の状態になっていた。このうち後発薬が3808品目と約9割を占めた。後発薬全体でみると約4割の品目が出荷制限の状態にある。
後発薬をめぐっては、小林化工(福井県あわら市)の品質不正が2020年末に発覚し、都道府県は抜き打ち検査などを強化。大手の日医工(富山市)など複数社が出荷停止などの行政処分を受け、医薬品の供給に影響が出ていた。
0コメント