◆ドバイ・シーマクラシック・G1(3月26日、メイダン競馬場・芝2410メートル=15頭立て)
昨年の日本ダービー馬、シャフリヤール(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎、父ディープインパクト)がクリスチャン・デムーロ騎手とコンビを組んだ初の海外遠征で、G1・2勝目をつかんだ。勝ちタイム2分26秒88(良=速報値)で優勝賞金348万米ドル(約4億2500万円)を獲得。日本馬のこのレースの制覇は同じディープインパクト産駒の14年ジェンティルドンナ以来8年ぶりの4勝目で、ダービー馬による海外G1制覇は意外にも史上初となった。
日本馬5頭が参戦した一戦で、ダービー馬が輝きを取り戻した。逃げたオーソリティ(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎、父オルフェーヴル)の2番手からレースを進め、一完歩ごとに差を詰めて抜け出すと、大外から強襲してきたユビアー(セン4歳、UAE・アップルビー厩舎、父ドバウィ)を退けた。オーソリティは3着だった。
昨春に2分22秒5のレコード、史上2位となるキャリア4戦目で日本競馬の祭典を制しながらも、秋は神戸新聞杯で道悪に泣く4着に敗れ、ジャパンCでは3冠馬コントレイルに真っ向勝負を挑んで3着。約10か月、勝利からは遠ざかっていた。日本でダービー2勝など数々のタイトルを手にしている藤原調教師にとっては、初の海外重賞勝利となった。
クリスチャン・デムーロ騎手(シャフリヤール=1着)「とてもいい馬です。(昨年の)ジャパンCでもいい競馬を確認していましたし、非常にいい瞬発力を持っています。まだまだ成長の余地を残しているし、もっとよくなると思う。日本にとって、本当にすごい夜になりましたね」
0コメント