ツイッター新CEO、マスク氏がNBCの幹部起用

ツイッター運営会社の新たな最高経営責任者(CEO)に、NBCユニバーサルでグローバル広告の責任者を務めてきたリンダ・ヤッカリーノ氏が就任する。イーロン・マスク氏による買収後にツイッターで起きた広告主離れに対応することになる。

ヤッカリーノ氏とNBCユニバーサルは12日午前、同氏の即日退社を発表。この発表後にマスク氏は「ツイッターの新CEOにリンダ・ヤッカリーノ氏を迎えられて非常にうれしい」とツイート。「リンダと協力し、このプラットフォームを万能アプリのXに変えていくことを楽しみにしている」と記した。

マスク氏は前日、自身はツイッターのCEOを退き、執行会長兼最高技術責任者(CTO)に転任するとツイートしていた。同投稿では新CEOには女性を指名したとしていたが、ヤッカリーノ氏の名前には触れていなかった。

ツイッターでは2022年初旬以降に1日当たりのユーザー数が若干増加したにもかかわらず、広告の「大幅な減少」の結果、売上高は昨年10月から50%減少しているとマスク氏が今年3月に述べていた。

ヤッカリーノ氏はターナー・ブロードキャスティングに約20年在籍した後、2011年にNBCユニバーサルに入社。同社では広告付きストリーミングサービス「ピーコック」の立ち上げに携わり、米プロフットボールNFLの王者決定戦「スーパーボウル」や五輪などライブイベントを統括し、スナップチャットやユーチューブ、そしてツイッターといった企業とのパートナーシップも率いた。

大手広告会社WPPの元CEOで、現在はS4キャピタルの会長を務めるマーティン・ソレル氏は「広告主との信頼関係を構築するためにイーロンが必要とする存在なのだろう」とヤッカリーノ氏について語った。

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