米ツイッターは9日、政府機関や著名人のアカウントが本物であることを示す「公式ラベル」の提供を始めた直後に、運用をやめた。ツイッターをめぐっては今月、アカウントが利用者本人のものと示す「認証済みバッジ」を月額7・99ドル(約1170円)で提供すると公表後、米中間選挙後に延期するなど混乱が続いている。
ツイッターの担当者によると、「公式ラベル」はお金を払えば誰でも入手できるようになる青色の認証バッジとは別に、政府機関や報道機関などに向けて提供する予定だった。米ウォールストリート・ジャーナル紙によると、9日に運用が始まり、同紙や著名人のアカウントにラベルが付けられたものの、米東部時間の午前中に削除されたという。
米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は9日、公式ラベルが「なくなった」と訴えた利用者の投稿に「それはもうやめた」とツイートした。ツイッターの公式アカウントも、公式ラベルは「今は提供していない」と認めた。
ツイッターはこれまで、政府機関や著名人などを対象に審査をへた上で無料で認証バッジを提供してきた。だが、今後は有料で誰でも入手できるようになることから、なりすましなどの懸念が指摘されている。
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