山口県阿武町が誤って1人の住民に4630万円を振り込んだ事件です。
誤ったものと知りながら別の口座に振り込み、不法に利益を得たとされる田口翔被告(24)の初公判が午後3時から行われるのを前に、田口被告が裁判所に入りました。
田口被告は午後2時45分ごろ、弁護人の山田大介弁護士らとともに現れました。スーツ姿で報道陣からの呼びかけに答えることなく、歩いて裁判所に入りました。
起訴状によりますと、田口翔被告はことし4月、町から振り込まれた4630万円が誤ったものと知りながら、ネットカジノの決済代行業者の口座に振り替え、不法に利益を得たなどとして、電子計算機使用詐欺の罪に問われています。
田口被告は警察の調べに「オンラインカジノに使った」「うまくいけばお金を増やせると思った」と供述。これまでに阿武町は業者などから、4630万円を回収していました。また田口被告は謝罪し、解決金347万円あまりを支払うことで、町と和解が成立しています。
田口被告の弁護人によりますと、田口被告はスマホを使って、ネットバンクから振り込む手口で決済代行業者に送金しました。ネットバンクに入力した口座情報やパスワードなどにうその情報はないとして、電子計算機使用詐欺の罪にはあたらないと無罪を主張する方針です。
裁判はきょうは午後3時から5時までの予定で、今年度中に判決が言い渡される見込みです。
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