沖縄県は26日、新たに5622人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。23日の5297人を超えて、過去最多となった。県内では新規感染者が20日に初めて5千人を超え、過去最多の更新が続いている。
県内の入院患者は連日500人を超えており、県は医療の逼迫(ひっぱく)度合いなどを示す「医療フェーズ」を、24日に初めて「緊急フェーズ」に引き上げた。699床だったコロナ用病床を最大795床確保するよう調整するほか、県内27の重点医療機関では一般診療を制限し、緊急性の低い手術を延期する。
県はまた、入院先が決まるまで患者を一時的に受け入れる「入院待機ステーション」で、那覇市の90代の男性が18日に死亡したことも明らかにした。入院待機ステーションでの死亡例は初めてという。
県の集計では、直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者は25日時点で1933・31人と、全国平均872・17人を大幅に上回っている。25日時点の病床使用率は85・3%、重症者用病床使用率も40・3%といずれも上昇傾向で、家族や自身の感染などで出勤できない重点医療機関の医療従事者も、26日時点で1187人にのぼっている。
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