羽生結弦、第一線を退く意向表明「プロのアスリートとしてスケートを続けていくことを決意しました」

 フィギュアスケート男子で五輪連覇の羽生結弦(ANA)が19日、都内で記者会見を開き、第一線を退く意向を表明した。羽生自らが公の場で肉声を発したのは、今年2月20日の北京五輪エキシビション以来149日ぶりとなった。上下スーツ姿で登場すると深く一礼した。「プロのアスリートとしてスケートを続けていくことを決意しました」と表明した。

 仙台市出身の羽生は2011年の東日本大震災を乗り越えて2014年ソチ、18年平昌の両五輪を連覇。冬季五輪の金メダリストで初めて国民栄誉賞を受賞した。3連覇を目指した北京五輪のでは、フリーで前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦し転倒も、国際スケート連盟に世界で初めて認定された。右足首の負傷を抱えながら夢の大技に迷わず挑み、五輪で再び歴史を刻んだ。3月の世界選手権は右足首捻挫で欠場した。

 羽生は2010―2011年シーズンにシニアデビューを果たし、グランプリファイナルでは、13~16年大会に4連覇。世界選手権では2014年、17年大会の優勝含め計7個のメダルを獲得した。五輪では初出場の14年ソチ、18年平昌大会を制し、66年ぶりの連覇を果たした。

 事前に報道各社へのリリースでは「羽生結弦による決意表明の場として記者会見を開催いたします」と記されていた。5月のアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」で、羽生の滑りは表現者としてもまた、進化を遂げていたが、当時は取材対応はなかった。北京五輪では「(競技会かアイスショーか)フィールドは問わない」「これからも羽生結弦として、羽生結弦が大好きなフィギュアスケートを大切にしながら極めていけたらいいなと思います」と口にしていた。

0コメント

  • 1000 / 1000