「ファイナルファンタジーX」歌舞伎化決定、尾上菊之助が企画・演出も手掛ける…ゲーム作品史上初

 歌舞伎俳優の尾上菊之助が、ロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジーX」を題材にした新作歌舞伎(来春上演)の企画・演出・出演を務めることが18日、分かった。

 21年前のきょう発売され、ファンの間で“屈指の傑作”との呼び声も高い「X」が、伝統芸能と融合して新たな物語を紡ぎ出す。歌舞伎の演目でゲーム作品を扱うのは史上初めて。異例の新作には、中村獅童、尾上松也、坂東彌十郎らも出演。配役などは後日発表される。

 「ファイナルファンタジー」(FF)シリーズ10作目の同作は、異世界に迷い込んだ主人公・ティーダが、少女・ユウナとともに魔物に立ち向かう物語。菊之助も発売当初にプレーし、その完成度の高さに衝撃を受けた一人だ。今年はFFシリーズ発売35周年の節目。「相互の文化をつなぐ新しい架け橋にしていきたい」と上演を熱望した。

 「FFX」プロデューサーの北瀬佳範氏は、歌舞伎化に「“まさか”と半信半疑の気持ちでいっぱいでしが、尾上菊之助様から直接、熱のこもった思いを伝えていただき大変感動したのを覚えています。コラボがどのような感動を生みだすのか。今からワクワクが止まりません」と期待を募らせる。

 菊之助は、これまで古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」を歌舞伎化した「極付印度伝 マハーバーラタ戦記」(2017年)や、歌舞伎座で上演中の「風の谷のナウシカ 上の巻―白き魔女の戦記―」など、一見、不可能と思われるような壮大な物語の歌舞伎化を実現してきた。本作でも、その演出手腕に期待がかかる。

 歌舞伎として初めて東京・豊洲の「IHIステージアラウンド東京」での上演も決定。回転式の客席を360度ステージが取り囲み、高さ8メートルに及ぶ巨大スクリーンの映像が舞台を彩るなど、視覚的にも新感覚な作品となりそう。菊之助は「あたかも『ファイナルファンタジー』の世界にいるかのような没入感をご堪能いただけると思います!」と予告した。

 ◆『新作歌舞伎 ファイナルファンタジー10』出演者 尾上菊之助、中村獅童、尾上松也、中村梅枝、中村萬太郎、中村米吉、中村橋之助、上村吉太朗、中村芝のぶ、坂東彦三郎、坂東彌十郎

 ◆「ファイナルファンタジーX」 ドラゴンクエストと並ぶRPGの人気シリーズ「FF」の10作目。2001年7月19日にプレイステーション2専用ソフトとして発売。その後、さまざまなゲーム機に移植され、世界累計出荷・ダウンロード販売本数は2080万本以上(21年9月末時点)。主人公・ティーダは、召喚士の少女・ユウナと出会い、異世界「スピラ」を襲う魔物シンを倒す旅に出る。

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