東京の新型コロナウイルスの新規感染者が、およそ4カ月ぶりに1万人を超えた。
置き換わりが加速する「BA.5」について、専門家からは重症化リスクを懸念する声が上がっている。
午後に開かれた、全国知事会。
小池都知事は、「都内の感染状況ですけど、第7波に入ったと指摘を受けております」と、若い人への3回目接種など、ワクチン接種をあらためて呼びかけた。
東京都で12日、新たに確認された感染者は、1万1,511人。
先週の火曜日から、6,209人増えた。
また沖縄県では、新たに過去最多の3,436人が感染。
さらに、熊本県や鹿児島県など、各地で過去最多となった。
全国の感染者も、およそ4カ月半ぶりに7万人を超えた。
感染の急拡大に関係しているとみられるのが、置き換わりが加速するオミクロン株の「BA.5」。
東京大学医科学研究所の佐藤佳教授らは、ヒトの肺の細胞を使って実験を行った。
その結果「BA.5」は、これまで主流だった「BA.2」に比べて、ウイルスが18.3倍も多く増殖したことがわかった。
さらに...。
東京大学医科学研究所・佐藤佳教授「ハムスターという実験動物を使った実験の結果、BA.5の方が、BA.2よりも肺で増えやすく、病原性とか重症度が高くなっているということがわかった」
オミクロン株は、肺であまり増えず、重症化しにくいとされてきた。
しかしBA.5は、肺でも増えやすく、重症化リスクが高い可能性があるという。
東京大学医科学研究所・佐藤佳教授「ウイルスそのものが持っている能力としては、BA.2よりBA.5の方が高い病原性、(重症化リスク)を示す能力を持っているということはわれわれの(実験)結果から言えると思います」
佐藤教授は、「気の緩みを締め直し、あらためて基本的な感染対策を徹底する時期に差しかかっているのではないか」としている。
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