米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がツイッター買収に向け465億ドルの資金を確保し、株式公開買い付け(TOB)を検討していることが、米規制当局への提出資料で明らかになった。
マスク氏は自身で335億ドルの資金を拠出すると明言。これに加え、資料によると、モルガン・スタンレーを含む銀行がツイッター本体を担保とする130億ドルの融資に同意しているという。
ツイッターは15日、マスク氏の買収提案への防衛策としてポイズン・ピル(毒薬条項)の導入を発表していた。
報道後のツイッター株価は1%弱下落。マスク氏によるツイッター買収について市場が引き続き懐疑的であることを示唆している。
ツイッター側はマスク氏からの提案を受け取ったことを認めた上で、「取締役会はツイッターおよびツイッターの全株主にとって最善の利益と確信する行動の方針を決定するために慎重かつ包括的な検討を行うと確約する」とした。
米証券取引委員会(SEC)の元金融エコノミストで、ヴァンダービルト大学助教授のジョシュ・ホワイト氏は、マスク氏の買収資金確保を受け、ツイッターの取締役会は可能性は低いものの友好的な買収者「ホワイトナイト(白馬の騎士)」を見つけるか、マスク氏と交渉して買収額を引き上げるとともにポイズンピルを外すかを迫られると述べた。
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